今月のたね日記では、絵本の読み聞かせについて少しご紹介したいと思います。
日本語に限らず、絵本の読み聞かせでよくあるのが、同じ本を何度も読んでと言われること。お子さんがある本を気に入って、毎晩、あるいは一日に何度も同じ本を読む・・・ということを経験された方も多いのではないかと思います。
大人にとっては、ある本を読んで内容を理解してしまうと、その本はもう「読んだ」ことになり、他の本を読みたくなります。でも、子どもたちにとっては必ずしもそうではないようです。気に入った本は何度も何度も読んでほしい。ストーリーも、絵も、細部までわかっていても、それでもまた聞きたい。そのうち、お子さんが登場人物の台詞やお話の一部を暗唱してしまうこともあります。
そんなに何度も聞きたいお話に出会えることは、とても素敵なことだと思うのです。
えほんのたねの本たちが、そんな、お子さんと絵本との出会いのきっかけになれれば、とても嬉しく思います。
ちなみに、イギリスの研究では、言語の定着には何度も同じ本を読み聞かせすることが効果的であるという研究結果もあるのだそうです。
さらに、絵本にはテレビや日常会話には出てこない言葉やフレーズがたくさん詰まっています。お気に入りの本が増える中で、お子さんの日本語の語彙が増えてくることもあるかもしれません。
参考
Why kids need us to read the same book over and over again…